電子カルテはあるのに、なぜパソコンが足りないのか

電子カルテはあるのに、なぜパソコンが足りないのか

病棟のパソコンが少なくて困っちゃいます。


┃ 電子カルテはあるのに、なぜパソコンが足りないのか



今や病院や施設のカルテは、紙ではなく電子カルテが当たり前になりました。


患者さんの情報も、指示も、記録も、すべてパソコンの画面の中にあります。


つまり、パソコンがなければ、そもそも仕事が始まらないということです。


ところが現場では、そのパソコンの台数が足りていない病院や施設が少なくありません。


先日、そんな現状について思うところをXに投稿しました。







これはマジで困るんです。


だって、パソコンがないと仕事が進まないんだもん。


それで残業がこんなに多いってどういうこと!って言われるのは、本当に理不尽ですよ。


とほほ…。



┃「パソコン難民」が生まれる現場



電子カルテを導入すること自体は、記録の正確さや情報共有のスピードを考えれば、とても良いことです。


問題は、その運用に見合うだけの環境が整っていないことです。


病棟に数台しかパソコンがなければ、記録を書きたくても順番待ちになりますし、指示を確認したくても誰かが使い終わるのを待つしかありません。


結果として、パソコンの前をうろうろする「パソコン難民」と呼ばれるスタッフが生まれてしまいます。


本来なら患者さんのケアに使うべき時間が、パソコンを探したり待ったりする時間に変わってしまうのです。


これでは、電子カルテを導入した意味が半分以上なくなってしまいます。


なんとかならないものか、と現場で感じている方は多いはずです。



┃ なぜ十分な台数を用意できないのか



「それなら台数を増やせばいい」と思うかもしれませんが、そう簡単な話ではありません。


背景にあるのは、病院経営の厳しい現実です。


日本病院会と全日本病院協会が2025年11月に発表した調査によると、2025年6月時点で医業利益が赤字の病院は全体の84.6%にのぼりました。


つまり、およそ8割の病院が、本業の医療だけでは赤字になっているということです。


診療報酬という決まった収入の中でやりくりしなければならない病院にとって、パソコンやシステムへの投資は、どうしても後回しになりがちです。


サクサク動く快適なパソコンを人数分そろえ、便利なシステムを構築したいのはどの病院も同じでしょう。


しかし、経営が苦しい以上、それが簡単には実現できないのが今の医療現場の現実なのです。



┃ ならば、自分たちでツールを作ってしまえばいい



病院がパソコンを増やしてくれるのを待っているだけでは、状況はなかなか変わりません。


そこで私が考えるのは、発想を変えて「自分の仕事を楽にするツールを、自分で作ってしまう」という方法です。


今は、ClaudeCodeのようなAIを活用すれば、専門的なプログラミングの知識がなくても、ちょっとした業務効率化のツールを自分で作れる時代になりました。


たとえば、記録の下書きを整えたり、繰り返し使う文章をテンプレート化したり、情報を整理して見やすくしたりといった作業は、AIの力を借りればかなり負担を減らせます。


病院のシステムそのものを変えることは一人の看護師にはできませんが、自分の手元でできる工夫を積み重ねることならできます。


ボクも実はClaude Codeを使って、自分の仕事用ツールを開発しました!


すごくない!?


自分でやりやすいツールを作っちゃったんですよ。


それもこれもClaude Codeのおかげなんですけどねー。


パソコン難民がいるから、自分がパソコンをずっと使っていると気まずいんですよね。


なので、できるだけパソコン作業が早くできるように自分で便利ツールを作っちゃったわけです。


Claude Code、マジで有能です。


「環境が整うのを待つ」から「自分で環境を作りに行く」へ、発想を切り替えてみる価値は十分にあると思います。



┃ おわりに



電子カルテを導入したのに、肝心のパソコンが足りずに現場が回らない。


笑い話にもならないこの状況は、多くの病院や施設に共通する悩みだと思います。


病院の経営が厳しい以上、すぐに台数が劇的に増えることは期待しにくいかもしれません。


だからこそ、私たち一人ひとりが、AIなどの新しい道具を味方につけて、自分の仕事を少しでも楽にする工夫をしていくことが大切なのではないでしょうか。






それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。






参考文献


日本病院会・全日本病院協会「2025年度病院経営定期調査 最終報告(集計結果)」(2025年11月26日発表) https://ajhc.or.jp/siryo/20251126report.pdf






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この記事へのコメント

2026年08月22日 04:43
おはようございます!
nice!です☆
2026年08月22日 08:34
診察のとき、患者の顔色も見ないでPCに向かってキーボードを
操っている医者が多いですね。PCの中に病名と治療法があるんですか。
2026年08月22日 09:13
隣駅にあった大学附属病院が数年前、経営不振のため閉院しました。
診察室にはPCがありましたが、バックヤードまでは分かりません。
今やPCはどの業種でも業務上、必須アイテムだと思うんですが。
病院が健全経営できるよう医療報酬を挙げれば、困る人もいるでしょうし、
なかなか難しい問題ですね。
2026年08月22日 11:10
nice! 兵庫県から新幹線等で、誰かが一人、東京都の秋葉原か、
埼玉県の吉川市に出張して、秋葉原のツクモ電気かハードオフ。
吉川市中野のハードオフで、win10しかOSの動作し無い
パソコンを、必要な分だけ、一例二桁台数購入する。予めwin
11でしか動作し無い、養護施設の医療用アプリケーションソフト
が在るケースは、windowsなら10でも7でも、動くように
調整しておく。しかるのちに、web接続して作業するとき以外は、
前記のディスカウントショップ購入の、捨て値パソコンを、
wihiも含めて、ネットワーク等に繋がずに孤立して使い、
データ内容をそのうち、必要ならフラッシュメモリー経由で、
ホストに繋がる、win11等の正規高値のパソコンに、
コピーして行くという対応をする。そうすれば、本文に述べて
あるような、「十万円オーダーのPCは、多数の台数は買う
余裕は無い」と、読み取れるの旨の問題は、ツクモ電気や、
ハードオフのお古PCは、1台千円の桁なので、問題そのもの
が、存在し無いのではないかと、私は、本文を読んで不思議な
話であると、若干ですが感じられました。
2026年08月22日 22:57
(。・ω・)ノ゙ Nice‼です♪
2026年08月24日 23:50
電子カルテの導入台数制限が契約であるのでしょうね.
PCも,最近は値段が上がっていますし,スマホタブレットもお高いのですね.
古い機種を,壊さないように使い続けること.
記録なんて,さっさと済まさないと,家に帰れませんよ.ではでは.

ふるたによしひさ

職業:
看護師
メールアドレス:
zyoshikyotoarasiyama19991009@gmail.com
一言:現役看護師だから書ける現状を発信
兵庫県生まれ。

神戸学院大学法学部卒

脳神経外科、SCU、回復期リハビリテーション


【資格】

看護師

認定看護管理者ファースト、BLS・ACLS

医療的ケア教員、認知症ケア専門士、看護協会認知症サポートナース

うつ病にさせないためのアドバイザー、高齢者入浴アドバイザー


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