さっきトイレに行ったと言わないで
頻尿の患者さんに「ついさっきトイレに行きましたよ」と言ってはいけないということを、医療介護の現場では教えられることがある。頻尿の人を何度も何度もトイレに連れて行って介助するつらさは、やったことのある人にしかわからないだろう。本当にスタッフが消耗する。多くの国民に知ってほしい。
— ふるたによしひさ@看護師 (@yoshihisanurse) March 18, 2026
これは現場でとても困るケースです。
┃ さっきトイレに行ったと言わないで
頻尿の患者さんがいるとします。
1時間に何回もトイレに行きます。
人によっては5分ごとにトイレに行きます。
本当にいますよ。
患者さんが一人でトイレに行かれる能力があればまだマシ。
たいていの患者さんは歩けなかったり、
歩くとふらふらして転倒のリスクがあります。
なので、スタッフが介助する必要があります。
みなさん、想像してください。
5分ごとに「トイレ」と言われて、トイレに連れて行って、
抱えて持ち上げて、ズボンとパンツをおろして、
便座に座らせて、
その間、認知症の患者さんとかなら勝手に立ち上がって転倒するかもしれないからずっと見守りしていて、
終わったらトイレットペーパーで拭いてあげて、
また持ち上げて、パンツとズボンを上げて、
持ち上げたまま車いすに座らせて、
洗面所に移動して手を洗ってもらって、また戻ってくる。
これを5分ごとにって想像してください。
患者さんから「トイレ」と、また言われたら、
「さっきトイレに行きましたよ」
って、言いたくなりませんか?
絶対言いたくなると思うんです。
でも『言うな』というのが現場なんです。
┃ 言ってもいいと思っています
とくに夜間の場合、もっとスタッフは消耗します。
想像してください。
5分ごとに「トイレ」と言われたら、
しかも介助が必要としたら、また体を抱える必要がある患者さんなら、
読者の皆さんはどう思いますか?
「さっき行きましたよ。そんなにすぐにおしっこ出ませんよ」
「5分前ですよ、5分前。そんな急にまたおしっこ溜まらないですって」
って、言いたくなるでしょう?
ボクはね、言ったことがあります。
「ついさっき行きましたよ」
「5分前ですよ、ボクと一緒に行きましたよ」
「さっきトイレに行きましたし、そんな急におしっこ溜まりませんよ」
で、言ってみたらどうなったか?
患者さん:「え…行ってないよ」「でも行きたいねん」
これです。これ。
トイレに行ったことを忘れています。
そういうもんなんです。
別の言い方では
「落ち着いてください。さっき行きましたよ。おしっこ溜まっていませんよ。冷静になって、いま切羽詰まっていますか?
切羽詰まっていますか?めちゃくちゃおしっこしたいですか?したくないでしょう?
だってさっきしましたから。行ったとこなんですよ。落ち着いて。
もう漏れそう!って感じじゃないでしょう?緊急な感じじゃないでしょう?」
これを言ってみたらどうなったか?
患者さん:「まあそうやけど、けど行きたいねん」
これです。これ。
結局、頻尿の人に説得は無意味です。
一度「トイレに行く」となったら、なにがなんでも行きます。
説得は無意味です。
もう、また、トイレに行くしかありません。
説得は無意味です。
だから、頻尿の人がいると、特に夜間は、スタッフが消耗してしまうのです。
「さっきトイレに行きましたよ」って言いたくなるのです。
この大変さは、介助の経験がある人でないとわからないのかもしれません。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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この記事へのコメント
nice!です。
おそらく私が想像しているより、
はるかに大変な対応をされているんだと感じました。
は、介護側でその経験があります。ホントに大変ですよね。
もう、「トイレに座っててください」って言っちゃいそうです。