やらなくても大丈夫なことってあるんです
別にたいした意味はないのに、または、時と場合によって変えてもいいのに、「そのようにしなければならない」と信じられている看護って結構あると思っています。
— ふるたによしひさ@看護師 (@yoshihisanurse) February 1, 2026
昔から信じられているけど、実は効果は…ということがあります。
┃ やらなくても大丈夫なことってあるんです
看護の世界にも、昔からそう信じられているけど、
最新の研究結果で、実はやらなくても大丈夫なことってあります。
一般的にも、
昔は、新車を買ったら500キロや1000キロ走行で一度オイル交換したほうがいいとか。
新車買ったら慣らし運転が必要だとか。(全開走行しなければOK、普通に走るぶんには不要)
新車買ったら、最初のオイル交換では細かな鉄粉が混じっているとか。(そんなことはない)
道で倒れている人を発見したら、絶対動かしてはいけないとか。
昔からまことしやかに信じられていることってあります。
しかし、技術革新が進み、研究で実態がわかり、
今はしなくてもいいというふうに変わっていることがあります。
昔と違って、今はやらなくても大丈夫なことってあるんです
看護の世界もあります。
│ 浣腸の時、左側側臥位
浣腸するとき、ベッドに横になって、左側に横向きになる。
そう昔から言われています。
左側に側臥位(横向き)になることで、解剖学的に腸を傷めないし、
薬剤が効率よく腸の奥まで流れる、ということです。
それはそういうふうに考えられますが、
実は絶対強制ではなく、
推奨はされていますが、必ずしも左側側臥位にならなくても大丈夫です。
右側臥位でも大丈夫です。
ただし、立って挿入する、座った姿勢で挿入するのはやめましょう。
座薬を入れるときもそうです。
べつに左側臥位にならなくても大丈夫です。
┃ 点滴のチューブに気泡が入ったらダメ
これも昔から言われていることです。
点滴のルートに気泡が入っているとまずい、という。
点滴のルートに気泡が入っていると、その空気が心臓に到達すると心臓が詰まるとか、
血管に空気が詰まって大変なことになる、とか。
実際はそんなことはありません。
点滴のルートに入っている気泡ぐらいなら、べつになんの影響もありません。
もし読者のみなさんが点滴をすることになって、
自分の点滴のルートを見て、なかに気泡があったとしても、別に問題ありません。
焦る必要もありません。そのままでOKです。
ちなみに、研究では、点滴のルート一本まるまる全部気泡があっても、体内に入っても大丈夫だそうです。
なので、通常、いくつかの気泡が点滴ルート内にあっても、
それらは自然と血液内に吸収されますので問題ありません。
┃ 経鼻経管栄養チューブの先端確認を空気音でする
口から食べられない患者さんの場合、胃ろうか、鼻の穴に経鼻経管栄養チューブを挿入していることがあります。
経鼻経管栄養チューブの場合、
そのチューブの先端が、確実に胃のなかにあることが重要です。
もし、チューブの先端が胃ではなく、肺のほうに入っていたら、
誤嚥性肺炎になりますし、
そもそも肺が栄養剤でおぼれてしまい、大変なことになります。
昔は、このチューブの先端が胃に入っていることを確認する方法として、
空の注射筒で空気をブスッと送り、聴診器をお腹にあてて音を聞いて確認していました。
ほとんどの病院はそうしていました。
ところが、聴診器でお腹の空気音を確認しても、
それが胃から聞こえている音なのか、
ほかの臓器から聞こえている音なのか、判別できないことがわかりました。
チューブの先端が肺に入っていても、お腹に聴診器をあてて空気を送り込んで音を聞くと、
まるで胃から聞こえるようなことがある、ということがわかりました。
なので、最近は、一応、お腹に空気を送って聴診器でお腹の音を確認するのですが、
それだけでは不十分ということで、
お腹のレントゲン撮影をすることになりました。
そのほうが確実だからです。
または、注射筒で引いてみて、胃液が引けたら確実ですね。
このように、昔は聴診器で空気音確認だけでOK,だったことが、
今ではそれは危険で、レントゲン撮影をするようになりました。
実際に、聴診器で空気音を確認したにもかかわらず、
チューブの先端が胃に入っていなかったという事故があったからです。
音だけじゃ、わからないんです。
このように、昔はそう信じられていたことが、
実は間違っていた、
もしくは、そうしなくても大丈夫ということがあります。
日々いろんなことが進化していますので、
どんなことでも日々勉強ですね。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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この記事へのコメント
nice!です。
うち二回は一泊二日の入院でポリープの切除手術です。
つまり手術前検査を含め六回内視鏡を大腸に挿入してきたわけですが、
始まりは例外なく左側側臥位でした、これもそうなんですかね。
その後は仰向けにになり右足を組む姿勢で検査や手術が実施されました。
まぁ、検査者のやり易さなんてのもあるんでしょうけどね。