満床をよろこぶ医療従事者
病院のベッドが満床なら喜ぶ。
— ふるたによしひさ@看護師 (@yoshihisanurse) January 18, 2026
空きベッドが増えてくるとヤバイと思い始める。
我々医療従事者はいつから、病気やケガで困っている人々が増えることを望むようになったのだろう?
これにはいつもモヤモヤします。
┃ 満床を喜ぶ医療従事者
満床になったら喜ぶ医療従事者。
そう、病棟のベッドが埋まると、
「よしよし、これで収益があがる。よかった」
と喜ぶのが医療従事者です。
ボクは看護師になる前はビジネスマンでしたから、
こういう事業の収益というのにはこだわりを持って取り組んできた人間です。
収益を上げることに命をけずってきたものです。
34歳で会社を退職し、
あらたに看護学校に入学しました。
そして37歳で看護師になり、
脳神経外科病院でSCU(脳卒中専門集中治療室)や急性期病棟などで経験を積み、
現在の、回復期リハビリテーション病院で病棟勤務をしています。
看護師になって、とても違和感があることの一つに、
「満床になれば医療従事者たちは喜ぶ」
ということです。
きれいごとかもしれませんが、
病気やケガで困っている人が増えているということなのに、
なんで喜ばしいことなんだろう?と思います。
ベッドが空いているということは、
そのぶん、病気やケガで困っている人が少ないということなんですから、
そっちのほうが喜ばしいでしょう?
┃ 医療とは、来る患者が少ないほうがいい
きれいごとかもしれませんけども、
患者さんが少ないほうが国民は幸せなのです。
こんな話を聞いたことがあります。
イギリス人が日本に訪れたとき、
駅のホームにたくさんの看板がありました。
「あの看板はなにを書いているのですか?」
と、日本人に尋ねると、
『あれは病院やクリニックの広告ですよ』
と返事されました。
それを聞いたイギリス人は
「なんと!クレイジーな!日本人は病気やケガの人が増えることを喜ぶのですか?
病気の人いませんか?ここに来てくださいねって言っているのと同じですよね」
そうなんですよ。
日本はプライベート病院が非常に多い国ですので、
一般の会社のように収益を非常に重視するわけです。
公立病院でも、『独立行政法人』として、なんちゃって公立なので収益を重視するわけです。
たしかにあのイギリス人の言うのはもっともです。
なんで、病気の人がたくさん来てほしいってなるんでしょうね。
ちなみにイギリスでは、
ほとんどの病院は国立です。
だから収益は気にしません。
国はつぶれないからです。
貨幣発行で運営していますから。
なので、ベッドが空いているということは、そのぶん国民が困っていないということなので、喜ばしいと考えます。
国立だから。
医師や看護師らは国家公務員です。
どこの病院に勤めても国家公務員です。
だから必死になって患者を入院させようとは思いません。
収益を気にして、無駄な入院をさせるようなことは考えません。
これが本来の医療なんでしょうね。
日本は無駄な入院が多すぎますね。
現場にいると本当にそう思います。
必要な入院は、それはそれとして。
無駄な入院が本当に多い。
あのイギリス人の言葉はずっと頭にあります。
日本もイギリスのようにすべての病院が国立になれば、
空きベッドを気にせずに、
本当に必要な患者さんが入院するようになるのでしょう。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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この記事へのコメント
nice!です。
民間の病院では収益を上げなければならず、
ベットを満床したいですよね。
「満床を喜ぶ医療従事者」ですが、悩ましい案件ですね。
NHSあり原則無料のイギリスですが・・・
「すべての病院が国立」にしたら、健康保険料・予算が半端なく膨れそうな日本です!?(=^・ェ・^=)
最近、治療を受けていた大学付属病院が経営不振で閉院になりました。
病院経営の矛盾を垣間見た感じです。
病人を少なくするのが本来の姿でしょうが、多いほうが儲かるという現実。
なかなか一筋縄では解決できない問題ですね。
それでもアメリカよりもかなり良いとは思いますが。